『エマ』番外編 最終話 中編

うーん、ストーリーとしては盛り上がるところなんですが・・・。
これまでもつじつまの合わないところやご都合主義的なところはあったけれど、結婚式でエマがサインするシーンにはがっかりしてしまいました。
苗字がなければ結婚許可証は取れないだろうし、司祭が結婚する二人のフルネームを知らないなんてまずないと思います。
あの時代のイギリスで教会の洗礼を受けていないのは、戸籍がないのと同じこと。ウィリアムと正式に(しかも教会で)結婚することになれば、どうしてもどこかの教会での洗礼の記録(および苗字)が必要になると思うんですが・・・。
(私の知識不足だったらごめんなさい)

あのシーンが、『「エマ」まで書いて続きを書くのを一瞬戸惑ったエマに対してウィリアムがうなずいて、エマも苗字を書く』とかだったら、本編最終回から今回の話までの間に、教会での洗礼の記録を作るとか養子の手続きなどをして、正式に教会に登録された状態で結婚するんだなあと思うけれど、あの場まで苗字のことを考慮してなかったようなあの描写はありえない。

ヴィクトリアンガイドを書いた際に協力していた村上リコさんの助言とかは受けなかったのかなあ。
ヴィクトリア・エドワード朝を舞台にしたフィクションといってしまえばそれまでですが、単行本収録時にはやはりもう少し現実的なシーンへと加筆修正があればいいな・・・。

『白衣の女』でも教会の戸籍簿が登場しますが、今回のこともあり、ヴィクトリア朝の教会と戸籍・結婚のなど関係がどうなっているのか気になりはじめました。
とりあえず、『ヴィクトリア朝の性と結婚―性をめぐる26の神話』を図書館で借りてみるつもり。
オリヴァー・ツイストも読んでみようかな?
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